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見栄える!職務経歴書の書き方
見栄える!職務経歴書の書き方
フリーランスを含め、客先常駐で働いているエンジニアなら避けて通れないのが客先との面談です。
その際、必ず必要になるのが経歴書です。

エンジニア歴の長い、短いに関わらず、「経歴書をどう書いたらクライアントに良い印象が与えられるのか?」と
皆さん考えるのものです。
そこで今回はこれらの経歴書から、「目を引く(目に止まりやすい)経歴書」の書き方と私が実際、「客先面談で提出する経歴書で気を付けていた事」の情報をまとめていきます。
フリーランスだけでなく、客先で働く全てのエンジニアは、是非参考にして頂ければと思います!
【目次】
  • そもそも経歴書では何を伝えればよいの?
  • スキルに自信が無い…何を書けばよいの?
  • クライアントはここを見てる!?客先の目に止まる履歴書の書き方
  • 筆者が実際に見た。良い経歴書・良くない経歴書
  • まとめ
そもそも経歴書では何を伝えればよいの?
経歴書で伝えればよいこと。それは「自分がのエンジニアとして経験してきた内容」。その一言につきます。
しかし、経験してきた事を全て伝えればよいか?といえばそうではありません。
もちろん経歴書ですから、自分の経歴は包み隠さず伝える必要があります。

Java、PHPの経験があるフリーランスエンジニアが、PHP案件の客先現場への参画する為の経歴書作成を例に出しましょう。

PHP案件の現場であるので、求められるスキルはもちろん「PHP」のスキルですのでPHPのスキルに重きを置いて、記載する事が大事です。
もちろん、Javaの経験もエンジニアとして培ってきた大事な経験なので、記載すべきです。
けれど、PHPと同じ重みで書いてしまうと、経歴書全体が長くなってしまいます。

割合としては、PHPのスキル:Javaスキル=3:1位が理想です。

また、Javaの経験であっても、「大規模システム」経験であったり、「長期案件」であったりすると、クライアントの目を引きやすいため、他のJava案件よりも、詳細に書くとよいでしょう。

中には「PHPの現場を紹介された(参画したい現場の主な使用言語がPHPだった)が自分はPHPの経験が無い…」
という場合もあるでしょう。確かにクライアントが求めているのはPHPのスキルです。ですが、「PHPの経験が無い」というエンジニアでも以下視点で記載するとよいでしょう。
-- 客先現場がコーディングスキルを求めている場合
客先が求めているのは、PHPのコーディングスキルです。
ですが、「PHPの経験が無い」場合でも、「PHPを使っている現場なら併用している可能性がある言語」のスキルを書くとよいでしょう。

PHPを使ったWEBサイトには、フロント側でJavaScriptやHTMLを用いている現場が殆どです。

また、データベースはMySQLを使っている。という現場が多いでしょう。これらのスキルに自信がある場合は「PHP言語は無くても、戦力になります!」という事を伝える為に、これらのスキル詳細を記載する事をおススメします。

中には「Javaのサーバーサイドしか経験が無いから、JavascriptもHTMLも自信が無い」という人もいるでしょう。
ですが現場によっては「Javaがしっかり書けるなら、(Javaに比べて学習しやすい)PHPも書けるはず。」と考える所もあります。
(全の現場ではありませんが)なので、「Javaの開発ならしっかりやって来た!」という事を経歴書でアピールするとよいでしょう。
-- 客先現場がマネジメントスキルを求めている場合
マネジメントスキル(取り纏めや案件リーダー)を求める現場の場合、もちろんPHP経験があれば言う事ありません。
ですが、「複数案件を並行して取り纏めた」や「長期案件を取り纏めた」という経験がある場合、アピールポイントとして書くとよいでしょう。

特にPHP案件の現場は「ウォータフォール型」の進め方でなく「スクラム型」や「アジャイル型」で進めている。という現場が多いので、これらの経験をお持ちでしたら、大きなアピールポイントになります。
スキルに自信が無い…何を書けばよいの?
では、「エンジニアとしてのスキルに全く自身が無い。」というエンジニアはどうすればよいでしょう。
これは、20代前半のエンジニアに多いのですが、「言語のスキルが1~2年しかない」「マネジメントスキルがない」という場合ですが、その場合経歴書でアピールすべきポイントとして以下をおススメします。
-- やる気!をアピールする
例えば、
「Javaの開発経験はないですが、休日を利用してJavaの勉強をしております。」
「終業後、様々な技術勉強会へ参加をしています。」
「自宅PCに仮想環境を構築して勉強を兼ねてWEBサイトを作っています。」
情報処理試験の受験に向け勉強しております。」
等がよいでしょう。
-- 勤怠の良さ(健康である事)をアピール
エンジニア(特にフリーランス)は朝が弱い人が多いです。(朝型エンジニアの皆さん、ゴメンナサイ)
その為、当たり前の事ですが「遅刻は一度もしたことが無い」や「欠勤はしたことが無い。体は丈夫です。」
というのは、それだけでアピールポイントになります。
-- 社交性の良さ、人当たりの良さをアピール
当たり前ですが、スキルもさることながら、「人当たりの良さ」というのはクライアントにとっても好印象を持たれます。経歴書が通ったらその後面談に進みますが。
できれば経歴書でもアピールしたいものです。「周りと協力して案件を進めるのが向いている。」
「今は教わる事が多いが、自分も早く教える立場になりたい。」等のアピールは是非おススメします。
クライアントはここを見てる!?客先の目に止まる履歴書の書き方
ここまで、経歴書に何を書くべきか?というのをお話しして来ましたが、実際「クライアントの目に止まりやすい経歴書」というのは、どんな経歴書なのでしょうか?
クライアントは多い時は10枚、20枚という経歴書を見ます。
その中で、「目に止まりやすい経歴書」というのにはポイントがあります。

以前、弊社エンジニアが常駐している客先の、担当者様とお話しをする機会があった時の事です。
以下2タイプ、2名の経歴書を持って行き、クライアントに見せました。
  • Aさん:エンジニア経験20年。経験している現場は30以上(平均3か月~半年在籍/1現場)
  • Bさん:エンジニア経験5年。 経験している現場は1つ(最初に入った現場に5年間在籍)
クライアントは、この人と会ってみたい。とBさんをまず真っ先に挙げました。
そして、「あと…この人かな・・?」と、Cさんを挙げました。

正直、最もエンジニア経験の長いAさんと会いたい。とクライアントは考えていると思ったので、少し驚いた私は、
「えっと…Aさんは、お会いにならないですか・・?」とクライアントに伺いました。
クライアントは「Aさんは、確かにエンジニア経験が長いけど、1現場当たりの期間が短いよね?確かに短期間限定で、人を集める事もあるけど、最も長くて半年でしょ?それってトラブルとかが多かったんじゃないのかな?」とクライアントはおっしゃいました。
正直、Aさんとのお付き合いは今回が初めてだったので、以前トラブルがあったかどうか…は分かりませんでした。

そして、Bさんを選んだ理由は「経験は少ないけど、最初の現場で長く働いているから、おそらく前の現場の信頼も厚く、人間も問題ないかな。」とクライアントはおっしゃいました。

(このクライアントと弊社のお付き合いは長い為、かなりざっくばらんにお話しして下さったのですが)現場経験が多い。 というのは決してプラスに働かずむしろマイナスになることがあるのだ。と私は感じました。

また、Aさんを選ばなかった理由をクライアントは、「経歴の所、『Javaを使って○○システムの開発を行う』っていう浅いレベルでしか書いてない。」
「言語とかDBのバージョンとか、一切書いていないけど、そういうの、意識しない人なのかな?知ろうとしなかったのかな?」とおっしゃいました。
正直「経歴書一つでここまで見られるのか!」と驚きましたが、クライアントの言う通り、「その現場にどれだけ真摯に向き合っていたか」というのが経歴書には大事なのだな。と感じました。

昨今、経歴書を手書きで書く人はほぼいなくなりましたが、だからこそ、「自分はこの現場でこれだけ一生懸命働いた」という事を経歴書でアピールし、クライアントに伝える事こそが、次の面接へ繋がる為のポイントになります。
筆者が実際に見た。良い経歴書・良くない経歴書
ここでは実際、私が見た経歴書の中で「これはよい!」「う~ん…これは?」と思った経歴書の例をお話ししましょう。
--「自分この現場で何を学んだか」がしっかり記載されている
「PHPが書けるようになった」「サーバー構築ができるようになった」という抽象的な書き方でなく、「EXPLAIN結果から、適切なSQLクエリのチューニングをできるようになった」と具体的に書かれている経歴書でした。
経歴書だけでも「浅い理解でなく、しっかりとした知識がある」というのが見て取れるものです。
--「自分が何が得意か」が明確になっている
マネジメントの経験の浅い方でしたが、「コーディングスキルには自信がある」という方の経歴書で、「PHPを使って重かった部分の機能を、ajaxを使って非同期化する事で軽くした」等、どんな実装をしたかが具体的に書かれており、「コードをたくさん書いてきたんだな」「色んな機能を実装したんだな」というのがよく分かる経歴書でした、よく「PHPが得意」「Rubyが得意」と書かれたものはありますが、クライアント側からすると今いちピンと来ない。というものになります。

上記2つは、もちろん、クライアントの目にも止まり、「ぜひ会いたい」と面談に繋がりました。
次に、「う~~ん」となり、こちらでエンジニアに書き直しを依頼した。もしくはクライアントから経歴書の段階で落とされた。というものになります。
-- やたら色々書いているけど…結局何をやってきたのかが分かりずらい
エンジニア歴も長く、当然経験も豊富で、コーディングだけでなくマネジメントも経験している方の経歴書でした。
おそらく「詳細に書こう」という事に気を取られ過ぎたのか、やたら長くなり、正直読むのが疲れる…と感じずにはいられませんでした。
要点を絞るか、やったことを箇条書きにすればまだ良かったのかもしれません。
経験年数10年のエンジニアの経歴書でしたが、経歴書の枚数は20ページ(!?)に及ぶ大作でした。

経歴書自体が読みづらかったのか、クライアントからもなかなか面談へ進む。というお返事が来ず、要点をしぼって書き直して頂きました。
-- もっともありえない!年齢や経歴をごまかす…!?
(正直これは論外でしたが)経験20年 42歳 というフリーランスエンジニアの経歴書でした。
最初に私の方で経歴書を見て、経歴書自体は問題無かったのですが、実際お会いして、あきらかに50代半ば(!?)という方でした。
また、話をしていくと、経歴書には「Javaの経験が15年ある」と書かれていたのですが、実際Javaの経験はゼロで(汎用系のエンジニアをやっていたそうです。)
ご本人を問いただすと「汎用系の現場が少ない事と年齢が引っ掛かって、クライアントに採用してもらえないから。」という考えから年齢と経歴に手を加えた。とのことでした。

これはまれな例ですが、経歴をごまかす。というのは当然NGで、仮に面談や参画OKとなった場合、トラブルに繋がりますので、当然やってはいけない事です。
【まとめ】
ここまで、私が見た実際の経歴書や、クライアントの話から、「経歴書をどう書けば面談に進むか?」をお話しさせて頂きましたが、いかがだったでしょうか?
フリーランスエンジニアの皆さんが経歴書を書く際、是非参考にして頂けると幸いです!